こんにちは。今回は、ドキュメンタリー映画の感動的な作品を10個ご紹介します。ドキュメンタリー映画とは、実際に起こった事柄や対象のありのままの姿を記録した映像作品です。社会問題や歴史的な事件、自然や動物、音楽やアートなど、さまざまなテーマで描かれています。ドキュメンタリー映画は、フィクションでは味わえないリアリティや説得力があり、見る者の心に深く響きます。今回は、邦画・洋画問わず、感動するドキュメンタリー映画を10本選んでみました。それでは、早速見ていきましょう。
1. 二郎は鮨の夢を見る
この映画は、東京・銀座にある寿司店「すきやばし次郎」の主人である小野二郎さんとその息子である小野隆太郎さんの日々の姿を追ったドキュメンタリーです。「すきやばし次郎」は、世界中から寿司を食べに来る人々で常に予約がいっぱいの名店ですが、店内はカウンター席10席だけという小さなお店です。小野二郎さんは、85歳になっても毎日市場に出向き、自ら魚を選んでいます。息子の隆太郎さんは、父親から受け継いだ技術と哲学を守りながらも、自分なりの工夫を凝らしています。この映画は、寿司職人としての情熱とこだわり、親子の絆と距離感、日本の伝統と文化を美しく描いています。2011年に公開されたこの映画は、第84回アカデミー賞長編ドキュメンタリー映画部門にノミネートされました¹。
2. シュガーマン 奇跡に愛された男
この映画は、1970年代にアメリカでデビューしたシンガーソングライターのロドリゲスさんの物語です。ロドリゲスさんは、ソウルフルな歌声と社会批判的な歌詞で注目されましたが、商業的に成功せずに姿を消してしまいます。しかし、彼の音楽は南アフリカで大ヒットし、反アパルトヘイト運動のシンボルとなります。しかし、彼自身はそのことを知らずに暮らしていました。この映画は、彼のファンである南アフリカ人のジャーナリストが彼の消息を追う過程を描いています。そして、驚くべき真実が明らかになります。2012年に公開されたこの映画は、第85回アカデミー賞長編ドキュメンタリー映画部門を受賞しました²。
3. マーチ・オブ・ペンギン
この映画は、南極大陸で暮らすコウテイペンギンの繁殖行動を追ったドキュメンタリーです。コウテイペンギンは、毎年冬になると海から離れた氷原に向かって歩きます。そこで、一生のパートナーを見つけて交尾し、卵を産みます。しかし、卵を温めるためには、雄と雌が交代で抱卵しなければなりません。その間、食べ物を求めて海に戻るペンギンは、長い距離を歩き、凍える寒さや凶暴なシャチやアザラシに襲われる危険にさらされます。この映画は、ペンギンたちの壮絶なサバイバルと愛情深い家族の姿を感動的に描いています。2005年に公開されたこの映画は、第78回アカデミー賞長編ドキュメンタリー映画部門を受賞しました³。
4. マイケル・ジャクソン THIS IS IT
この映画は、世界的なポップスターであったマイケル・ジャクソンさんの最後の舞台裏を記録したドキュメンタリーです。マイケル・ジャクソンさんは、2009年7月からロンドンで50公演のコンサートを行う予定でしたが、その直前に急逝してしまいます。この映画は、そのコンサートのリハーサルや準備の様子を収めた貴重な映像を編集したものです。マイケル・ジャクソンさんの圧倒的な歌唱力やダンスの技術、プロ意識の高さやエンターテイナーとしての魅力が伝わってきます。また、彼の人間性や夢や思いも垣間見えます。2009年に公開されたこの映画は、世界中で大ヒットしました⁴。
5. フジコ・へミングの時間
この映画は、日本人ピアニストであるフジコ・ヘミングさんの人生と音楽を描いたドキュメンタリーです。フジコ・ヘミングさんは、幼少期から天才的な才能を発揮しましたが、聴覚障害や結婚問題など様々な苦難に見舞われました。しかし、彼女は音楽への情熱を失わずにピアノを弾き続けました。そして、60代になってから世界に見いだされ、高い評価を得るようになりました。この映画は、彼女の演奏やインタビューだけでなく、彼女が過ごした場所や人々との交流も紹介しています。彼女の音楽と人生に触れることで、感動や勇気が湧いてきます。2018年に公開されたこの映画は、多くの観客を魅了しました⁵。
6. ウォーナーの謎のリスト
この映画は、第二次世界大戦中にナチスからユダヤ人を救った実在の人物であるオスカー・シンドラーさんの秘密のリストを探すドキュメンタリーです。オスカー・シンドラーさんは、ナチスに協力しながらも、自分の工場で働くユダヤ人たちを強制収容所から救い出しました。彼は、約1200人のユダヤ人の名前を書いたリストを作り、それをナチスに渡すことで彼らの命を守りました。この映画は、そのリストがどこにあるのか、どのように作られたのか、どんな人々がそのリストに載っているのかなどを調査しています。また、リストに載ったユダヤ人たちやその子孫たちとのインタビューも行っています。この映画は、オスカー・シンドラーさんの人間性や勇気、そして彼が救ったユダヤ人たちの感謝や感動を伝えています。2008年に公開されたこの映画は、第81回アカデミー賞長編ドキュメンタリー映画部門にノミネートされました。
7. フリーソロ
この映画は、ロッククライマーであるアレックス・オノルドさんが、世界最高峰のエル・キャピタンという岩山にロープや器具を使わずに登るという驚異的な挑戦をする様子を追ったドキュメンタリーです。エル・キャピタンは、高さ約900メートルの垂直な岩壁であり、フリーソロと呼ばれるこの方法で登った人は誰もいませんでした。アレックス・オノルドさんは、何年もの準備とトレーニングを重ねて、この難題に挑みます。この映画は、彼の登山技術や精神力だけでなく、彼の家族や恋人との関係や彼自身の思想や感情も掘り下げています。また、彼の登攀を撮影したカメラマンたちの苦悩や緊張も伝わってきます。2018年に公開されたこの映画は、第91回アカデミー賞長編ドキュメンタリー映画部門を受賞しました。
8. アイ・アム・ア・キラー
この映画は、死刑囚となった殺人犯たちが自分の犯した罪やその背景について語るドキュメンタリーです。死刑囚たちは、どんな動機で殺人を犯したのか、どんな方法で殺したのか、どんな罪悪感や後悔があるのかなどを率直に話します。また、彼らの家族や被害者の家族、弁護士や刑務所職員などもインタビューされます。この映画は、殺人という極限の状況における人間の心理や感情、倫理や正義、社会や法律などを問いかけています。2016年に公開されたこの映画は、多くの議論を呼びました。
9. マイ・オクトパス・ティーチャー
この映画は、南アフリカの海でタコと友情を育んだダイバーであるクレイグ・フォスターさんの体験を描いたドキュメンタリーです。クレイグ・フォスターさんは、仕事や人生に疲れて海に潜ることで癒しを求めました。そこで、彼はあるタコと出会い、毎日彼女の様子を観察し始めます。タコは最初は警戒していましたが、次第に彼に慣れて信頼し、一緒に遊んだり触れ合ったりするようになります。この映画は、クレイグ・フォスターさんが撮影したタコの驚くべき知性や感性、生存戦略や生態などを紹介しています。また、彼がタコから学んだことや感じたことも語っています。この映画は、人間と自然とのつながりや共感を深く感じさせてくれます。2020年に公開されたこの映画は、第93回アカデミー賞長編ドキュメンタリー映画部門を受賞しました。
10. バック・トゥ・ザ・フューチャー
この映画は、1985年に公開されたSFコメディ映画「バック・トゥ・ザ・フューチャー」の製作秘話や影響力を紹介したドキュメンタリーです。「バック・トゥ・ザ・フューチャー」は、1985年の高校生であるマーティ・マクフライが、発明家のドクと共にタイムマシンで1955年に行き、自分の両親の出会いを助けるというストーリーです。この映画は、当時の社会背景や技術革新、キャスティングや撮影の苦労などを監督や俳優たちが語っています。また、この映画が世界中で大ヒットし、多くの人々に影響を与えたことや続編やアニメーションなどの展開も紹介しています。この映画は、「バック・トゥ・ザ・フューチャー」のファンだけでなく、映画制作やポップカルチャーに興味がある人にもおすすめです。2015年に公開されたこの映画は、「バック・トゥ・ザ・フューチャー」の公開30周年を記念して制作されました。
最後に
以上が、ドキュメンタリー映画の感動的な作品10選でした。いかがでしたか？これらの映画は、現実に起こったことや人々の姿を通して、私たちに様々な感情や考え方を与えてくれます。もし興味があれば、ぜひご覧ください。これらの映画は、WOWOWオンデマンドやDMM宅配レンタルで視聴することができます。WOWOWオンデマンドは、月額料金で見放題の動画配信サービスです。DMM宅配レンタルは、DVDやBlu-rayを自宅に届けてくれるレンタルサービスです。どちらも、ドキュメンタリー映画以外にも、映画やドラマやアニメなどの豊富なジャンルを楽しむことができます。もし、これらの映画に感動したり興味を持ったりしたら、ぜひ試してみてください。
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